2008年の作品を振り返る ―ラノベ部門―

 2008年に読んだ面白かったラノベのランキングです。


 第5位 ロミオの災難

ロミオの災難 (電撃文庫)

ロミオの災難 (電撃文庫)

 ロミオとジュリエットを行うことになった演劇部。しかし、昔、交通事故で無くなった部員たちの霊が取り付いて……ロミオ役の主人公の取り合う恋のバトルが始まる。
 キリスト教の方には笑われるようなロミオとジュリエットのアレンジですが、日本ではこちらの方がウケがいいんだろうな。


 第4位 狼と香辛料9巻

 9巻限定w というのも久々にロレンスが商業をしたなと思えたから。最近はホロの力に頼りすぎてた。
 ロレンスとホロのいちゃつきもいいが、ロレンスが無茶な展開を打開しようする手に汗握る物語も好きです。


 第3位 さよならピアノソナタ

さよならピアノソナタ (電撃文庫)

さよならピアノソナタ (電撃文庫)

さよならピアノソナタ〈4〉 (電撃文庫)

さよならピアノソナタ〈4〉 (電撃文庫)

 へたれな主人公とへたれなヒロイン。お互い何も言えず、すれ違う心と二人のためにそれを繋ぎとめようとする周りの人々。
 音楽の描写にも力が入っていて、知らない音楽への想像をかきたてられる作品。
 紹介記事 → 繋ぐもの ―さよならピアノソナタ紹介― - 想造と共有


 第2位 とある飛空士への追憶

とある飛空士への追憶 (ガガガ文庫)

とある飛空士への追憶 (ガガガ文庫)

 ラストシーンの圧巻と心に残る悲哀。心の中心に忘れられない思い出を懐いてるからこそ、それを支えに何があっても頑張っていける。ただ、二人の幸せを願う。
 もうすぐ2巻が発売。期待です。
 感想記事(ネタバレあり) → 返る場所 ―とある飛空士への追憶感想― - 想造と共有


 第1位 付喪堂骨董店

付喪堂骨董店―“不思議”取り扱います (電撃文庫)

付喪堂骨董店―“不思議”取り扱います (電撃文庫)

付喪堂骨董店〈4〉―“不思議”取り扱います (電撃文庫)

付喪堂骨董店〈4〉―“不思議”取り扱います (電撃文庫)

 もはや言うことなし。主人公視点では無表情の咲の気持ちを想像し、咲視点ではその気持ちを確かめる。見事な正のスパイラルを形成する構成により、一層咲がかわいく思えます。
 紹介記事 → 感情豊かな無表情 - 想造と共有