なぜONE PIECEは泣けるのか(アンケート付き)

 飲み会帰りで酔ってる中、なんとなくのテンションで書いてみる記事。
 ところで、福島鉄平古味直志っていつジャンプに帰ってくんの? 好きなんで帰ってきてほしい。もちろんバトルなし(もしくは控えめ)のマンガで。
 ところで、水薙竜涙っていつの間にか消えてましたねorz 連載を期待してた身としては残念です。悔しいから商品のリンクを載せとく。

KILL WIZARD(1) (講談社コミックス)

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 さて発端は、「あねどき尾田」でググって来た人がいたので、釣られてしまったなんとなくリンク元を押してみたくなる衝動に駆られたことだ。
 するとこんな記事が。
 http://ikesanfromfrneore.blog64.fc2.com/blog-entry-367.html


 では、本題なぜONE PIECEは泣けるのか。それは上記記事で尾田先生が答えてくれている。

とにかく辛い事があったくらいではまず泣かない。もっと辛いことが起こっても泣かない。もっともっと辛いことがあってもまだ泣かない。耐えて、耐えて、そして優しい人が現れた時にやっと出て来る涙っていうのはもうしょうがない!しょうがないと僕が思えた時にやっと泣く涙が『感動の涙』なんです。

 後で少し詳しく述べるけど、確かにONE PIECEは上記の手法を幾度となく繰り返してきました。バカと思えるくらいに。
 また、前後逆になりますけど、以下の言葉も上記記事に掲載されていました。

人が死んだから泣くってね、感動じゃないんじゃないかと思うんですよ。お葬式に行ったらみんな泣くでしょう。その涙と同じなんですよね。

 私はこれには反対ですね。
 私は物語を読んでいて「人の死」で泣いたことはないんです。少なくとも覚えている限りでは。
 現実ならともかく、物語で泣くためには積み重ねや共感が不足している。だから物語では人の死で泣くことはできません(私はですが)。
 ではONE PIECEの1シーン、ベルメールさんの死、ドクターヒルルクの死で泣かなかったかと言うとそうではなく、もう号泣でした。
 でも、その涙は人の死に対して零したものでは決してなく、尾田先生の言う通りの結果なんです。
 「想いの相違と共有の再認識」によって人は感動するというのが私の持論。少なくとも私を簡単に泣かせることはできます。
 まあ「想いの相違」はなくともいいでしょうけど、あったほうが落差が大きくなりより効果的なのでしょう。
 例えば、ベルメールさんのシーンを例に取ると、ナミとベルメールさんがケンカをしてしまう(想いの相違)のですが、その後、ナミはベルメールさんの「私たちは家族だ」という言葉を聞きます(共有の再確認)。その言葉がベルメールさんの最後の言葉となるのですが、泣くタイミングはベルメールさんの頭が銃で吹き飛んだときではなく、まさに最後の言葉を口にしてそれがナミに伝わったときではないでしょうか。このシーンで泣いた方、あなたはどうでしたか?
 ヒルルクについても同様でして、ヒルルクが死んだから泣けるのではなく、毒だと知っているにも関わらずヒルルクがスープを飲んだことにチョッパーが気づいたから泣けるのです。私の記憶が正しければ、もう戻らないであろう日々を、ヒルルクと想いを共有していた日々を回想とすることで感動に拍車をかけていたはずです。
 前述しましたが、このようにONE PIECEの感動シーンは、「想いの相違と共有の再認識」を何度も何度も繰り返して生み出されてきました。
 覚えている限りで列挙すると、サンジの旅立ち、ベルメールの死、アーロン戦の前、ヒルルクの死、チョッパーの旅立ち、アラバスタ出航、ノーランドとカルガラ、「生きたいと言え!」、ロビンの回想、メリー号の涙(変則的)、エニエスロビー脱出といったシーンがこれに当てはまります。
 と、こうして列挙してみるとサンジ以前が思いつきません。何かありましたっけ?


 でも、「想いの相違と共有の再認識」だけでは感動シーンは描けても、名シーンは描けません。
 名シーンであるチョッパーの旅立ち、アラバスタ出航は神がかり的でした。(言い過ぎかw)この2つのシーンの素晴らしいところは、伏線から読者の視線を見事に逸らしたことにあります。
 ドラムロックが桜の幹だと気づいた人は何人いたでしょうか。腕に巻いた布がビビとのお別れの伏線だと気づいた人は果たしていたのでしょうか。
 ドラムロックはルフィーに試練を与え気絶させる役目を果たし、腕の布はボンクレーへの対抗策を担ってました。シリーズでもっとも重大な伏線を全く違う目的に使用することで尾田先生は読者に気づかれることなく伏線を張ることができたのです。それがONEPIECE史上最高級の名シーンを生み出すことになります。
 そう考えると面白いのはボンクレー。当初、伏線から読者の視線を逸らすために作られたキャラだったとしたら、ダミーキャラであるはずの彼が一人歩きを始めて、現在の活躍を見せているのです。


 酔いながら書き始めたら、途中で酔いがさめた件w 遅筆のせいで時間が酷いことになってるorz さっさと寝よう。
 てか、酔いながら「想いの相違と共有の再認識」で人は泣く。と書いたけど、私だけが持つ能力? 他の人はどうなんでしょ?
 ってことで、もしこんなグダグダな記事を読んでくださった方がいましたら、よろしければ意見下さい。


 Q1.あなたは人の死に感動しますか?
 Q2.この記事で書いた「想いの相違と共有の再認識」のシーンであなたは感動しますか?
 Q3.これは感動したっていうシーンは? 私が知らない作品の可能性があるのでできるだけ詳しくお願いします。


 ブログで初めて不特定多数に呼びかけするけど、誰も反応しなかったら泣くねwww