2010年の作品を振り返る―マンガ既存部門―

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 2010年に触れたマンガについてのランキングです。2010年の新規作品以外のマンガが対象です。
 今年、面白かったマンガを5つに絞るのは難しかった。。。。


 5位 とある科学の超電磁砲5巻

 ※原作読者です。
 今年の超電磁砲は何と言っても、御坂対アイテムでしょう。原作では、一方通行対垣根というレベル5同士の対決がありました。上位2人には到底かないませんが、それでもレベル5同士の対決です。(正確にはレベル5対レベル5+レベル4最上級のタッグですが)麦のんの戦闘シーンだけでなく、麦のんと滝壺のチーム戦が見れたのは原作読者として満足でしょう。可能なら絹旗も交えて(あれ?フレンダは?)戦闘してもらいたかったですが、それをやると御坂が死ぬのでしゃーないですね。


 4位 BAMBOO BLADE14巻

BAMBOO BLADE 14 (ヤングガンガンコミックス)

BAMBOO BLADE 14 (ヤングガンガンコミックス)

 正直、まさかここまで好きになる作品だとは思っていませんでした。
 コジローが生徒たちに影響を受け、そして与えて成長するという。なにこれ、作者が言ってたとおり、女子高生剣道マンガを隠れ蓑にしたオヤジ成長マンガじゃん。
 生徒たちはそれぞれの道を見つけ、コジローは彼女たちを見守りながら教師を続ける意味を見つける青春マンガです。


 3位 真月譚月姫

真月譚月姫 10 (電撃コミックス)

真月譚月姫 10 (電撃コミックス)

 ※原作プレイ済みです。
 ここまで素晴らしい原作付き作品を私は知らない。原作を愛し、理解した上で、原作の雰囲気を維持したまま自分なりの作品に再構成することができている至上の作品でしょう。秋葉対シエルというオリジナルストーリーに始まり、夕暮れの教室でのやりとり、月蝕のコミカライズ、そして、月姫2と違和感なく接続できる原作ではなかったハッピーエンド。何をとっても素晴らしいものでした。
 惜しむらくは、原作の名シーンである志貴と四季のコーヒー対談がカットされてはいますが、綺麗に纏めるためには仕方ないですよねー。そもそもルート違うし。
 「佐々木少年月姫は原作を超えた」は大げさでもなんでもない!


 2位 惑星のさみだれ

惑星のさみだれ 9 (ヤングキングコミックス)

惑星のさみだれ 9 (ヤングキングコミックス)

惑星のさみだれ 10 (ヤングキングコミックス)

惑星のさみだれ 10 (ヤングキングコミックス)

 最終決戦でみせた怒涛の名シーン、伏線回収は素晴らしかった。夕日という主人公が大人から影響を受け、子供である茜へと受け継がれる。特に9巻での茜の啖呵は今年屈指のシーンです。
 BAMBOO BLADEもそうですが、こう大人が子供へ影響を与えるマンガは好きです。
 ちなみに、ヤングキングアワーズの完結記念応募者全員サービスのおまけ漫画、茜の後日談も好きです。後半の主人公でしたねーこいつ。
 (あれ? 月姫よりも文章短いけどいいのこれ? でも面白かったんだよほんとに)


 1位 鋼の錬金術師

鋼の錬金術師 27 (ガンガンコミックス)

鋼の錬金術師 27 (ガンガンコミックス)

 さすがにこの作品をおいて2010年は語れないでしょう。
 連載デビュー作でありながらガンガンを数年支え続けた作品が今年見事に完結しました。
 もともと伏線の読みやすさもあってお薦めできるマンガでしたが、惑星のさみだれと同じく最終巻の怒涛の名シーンはすげぇよ。エドの告白は、どっかの「理想のプロポーズ大賞」で盗作されるほど盛り上がりましたねw
 最終巻の描きおろしマンガも素晴らしい出来でした。
 (あるぇーさらに文章量少なくなった。。。)


 蛇足。
 等価交換についてはアニメ版(1作品目)と同じく、等価交換が全てじゃないという意見がでましたが、マンガ版はまた違った意見が出て面白いですね。一応以下に置いておきます。
ウィンリィ(マンガ版):「等価交換ってバッカじゃないのー。半分と言わず全部あげるわよ」
ホーエンハイム(アニメ版):「等価交換の法則がなくて安心している。親が見返りを求めて子供を愛するなんて信じたくない」
エド(アニメ版):(ホーエンハイムの言葉を受けて)「それでも俺は努力すれば(等価交換によって)報われると信じたい」
■アル(アニメ版):「等価交換というたった1つの法則で世界の全てを表すことなんてできない」