永遠の近似 ―機工魔術士17巻感想―

機工魔術士 -enchanter- 17 (ガンガンWINGコミックス)

機工魔術士 -enchanter- 17 (ガンガンWINGコミックス)

16巻に引き続きカリオストロ戦。
カリオストロ:価値を決めるのは他人だから、本人と全く同じなら偽者でもいいだろ?(論理)
        さらに、本物以上に望ましいものなら幸せだろ?(論理)
晴彦:本人の意思を尊重しろ!(倫理)
で、16巻発売時に論理を超えるためには感情しかないよねってことをmixiに書いたんだが、どうなったかというと……。


一つ目の主張の論破が難しいので、晴彦くんは二つ目に突っ込みをいれた。
晴彦:変化するものに対して、他人が勝手に決めて取り繕えるのが偽者なら、誤差は永遠に埋まらない。


カリオストロ:変化するのなら中身が何であってもいいはずだろ?


晴彦:だから、本人の意思を尊重しろ!
議論が元に戻ったΣ(゜Д゜)


その後は少年漫画的に主人公倒れる→ヒロインの声で立ち上がる。
16巻で同じことを優香姉でやったので、今回のヒロインはユウカナリア
だが……
ユウカナリア:大丈夫?
晴彦:お前が大丈夫かよ?
ユウカナリア:……うん。
晴彦:戻ったら話しような。
ユウカナリア:…………うん。
そして、晴彦と一緒に剣を握るユウカナリアの幻想が……。
ユウカナリア……もしかしてパラケルススに殺されたんじゃ……。
そして、なんかよく分からない爆発wが続きカリオストロを倒す。
やはり、感情で超えました。


だが、パラケルススが暗躍している模様で……
だったが、
作者「あの状態でパラケルススと戦闘すると晴彦が死ぬのでいい奴になりました」
ということで、平和に解決。


死んでそうな描写だったユウカナリアも生きてて再会。
「……好きよ。世界で二番目に」
なんて名言も飛び出しました。
あれ? これって、両手に花エンドじゃね?
しかし、やっぱり優香姉が優遇されていて、彼女との再会シーンのページ数はユウカナリアの比ではなかった。


そして、後日談。
晴彦がパラケルススに真偽について教えを請う。
パラケルススによれば、カリオストロは永遠に沿えるモノを作りたかったそうで、真偽関係なく永遠なんてものあるわけないだろって一蹴。
なんだったんだ、あの戦いは。


舞台は変わり、学校。
晴彦の留学が決まる。
「もう、生徒と先生の関係じゃないよ」→キス!
と思いきや、ユウカナリアの邪魔が……。
やっぱ両手に花じゃねぇか!!!


巻末では……
番外編発売決定!
おおぉ! 語られてない話が多いからすごい楽しみです!